農業は、経営のやり方によっては、とても大きな収益を生むことができるビジネスです。
何もないところからスタートして、今では飛び抜けた利益や成功をおさめた農家さんもたくさんいます。
今回は、農業ビジネスで成功した農家さんが、自らの成功体験について書いた本を、いくつか厳選して紹介します。
これらの本には、農業経営のノウハウや成功までの道のりが詳しく載っているので、とても参考になります。
もっと収益を増やしたいと思っている農家さん、これから新規就農を考えている人に、ぜひ読んでもらいたい内容ばかりです。
他の農家さんの成功例を学ぶことで、あなたの成功もきっと近づくはず!
<紹介する本>
-専業農家さんの本-
- 「小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール」
- 「直販・通販で稼ぐ! 年商1億円農家」
- 「ゼロから始めて確実に夢を叶える農業起業」
- 「農で起業する!―脱サラ農業のススメ」
- 「小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円」
-副業・兼業農家さんの本-
- 「確実に稼げる 週末農業 副業入門」
上から、経営規模の大きい順に並べてみました。
自分が叶えたい夢や目標にぴったりの本を探してみてください。
1.個人農家から始めて農業法人を運営するまでのポイントが書かれた本
著者 :澤浦 彰治
発行日 :2010/3/4
農業生産法人「グリンリーフ」の代表を務めている澤浦さんが書かれた本です。
浦澤さんは「野菜くらぶ」という有機野菜の販売グループも創設されています。実は「野菜くらぶ」はけっこう有名で、あのモスバーガーにレタスも提供しているんですよ!
この本では、大規模農家として成功するまでの重要なポイントが、実体験を交えながら解説してあるので、とても分かりやすく参考になります。
その内容は、「作物の商品化」「販路の見つけ方」「経営の資金繰り」「組織のマネジメント」・・・などなど盛りだくさん!
会社財務についての少し難しい話なども出てきますが、家族経営をしている個人農家さんが読んでも、十分ためになる一冊だと思いますよ。
2.農産物のインターネット販売をやってみたい人におすすめの本
タイトル:直販・通販で稼ぐ! 年商1億円農家
著者 :寺坂 祐一
発行日 :2015/9/28
リンク :寺坂農園
北海道でメロンの直売所とインターネット販売をやっている「寺坂農園」の寺坂さんが書かれた本です。
この本は、ダイレクトマーケティングがテーマになっていて、初心者にも分かりやすく説明してあります。
内容はとても濃く、マーケティングの専門書が数冊つまっているような感じ。
もちろん、本人が実践しているDMやブログのことも詳しく載っています。
さらにすごいのは、それらのテクニックがお客様の購入心理といっしょに解説されているところ。
ここまで貴重な内容が書かれている本は、なかなかありません。一度だけでなく、きっと何度読み返しても勉強になること間違いなし!
ネット販売をやってみたい農家さんには、ぜひおすすめの一冊です。
3.資金わずか30万円で農業起業に成功した本
タイトル:ゼロから始めて確実に夢を叶える農業起業
著者 :蓮見よしあき
発行日 :2014/7/15
リンク :はすみふぁーむ&ワイナリー
長野県に移住し、現在ぶどう畑とワイナリーを経営している蓮見さんが書かれた本です。
わずかな資金で農業を始め、困難にぶつかりながらも、夢であったワイナリーの開業に成功した蓮見さん。
成功の理由については、「ぶどうをワインに加工して付加価値をつけて売ったこと」、「ワインの販売にフェイスブックやツイッターなどのSNSを活用したこと」だと、おっしゃっています。
この本では、新規就農するときのポイントや、6次産業化の実践方法を分かりやすく紹介。
本人の体験を交えながら幅広くアドバイスしているので、農業で独立したいと思っている人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
成功までの詳細なステップが分かるだけでなく、仕事としての農業の素晴らしさに改めて気づけるでしょう。
おすすめ:同じ著者の本
タイトル:SNSで農業革命
著者 :蓮見よしあき
発行日 :2014/9/10
こちらも蓮見さんが書かれた本です。
先ほど紹介した本では、SNSの活用法について30~40ページ分しか載っていませんが、この本では、丸まる一冊つかって解説してあります。
フェイスブックやツイッターの具体的な使い方も載っているので、農産物の販売にSNSを活用してファンを増やしたい農家さんは、ぜひこちらも参考に!
4.農業のIT化に興味がある人には超おすすめ
タイトル:農で起業する!―脱サラ農業のススメ
著者 :杉山 経昌
発行日 :2005/2/15
リンク :
外資系の企業を辞め、宮崎でブドウ園を始めた杉山さんが書かれた本です。
少し昔の本なのですが、その内容は衝撃的!
杉山さんは、企業レベルの高度なマネジメントを農業経営に取り入れただけでなく、栽培技術の改善にも目を向けました。
これまで多くの農家さんが「カン」に頼って栽培をしていたところを、データの測定により数値化し、分析・評価するようにしたのです。
本の前半は、情報処理を用いたハイテクな栽培管理方法や、労働生産性を向上させた実例が書かれ、後半は杉山さんの視点から見た日本の農業事情がエッセイのようにつづられています。
農業界は他の産業にくらべて遅れていると感じている農家さん、一読の価値ありです!
5.たった3反の畑で収益1200万円!有機栽培農家のノウハウが詰まった本
タイトル:小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円
著者 :西田 栄喜
発行日 :2016/2/10
リンク :風来
ホテルの支配人から転職し、石川県で有機栽培を始めた農家、「風来」の西田さんが書かれた本です。
実はこの本の出版社は、農家さんにおなじみの『現代農業』の農文協。
イラストや写真が多く、ものすごく実践的な内容になっています。
苗の植え方から、つけものの加工方法、そして販売方法まで、西田さんが10年以上かけて培ったノウハウが惜しげなく公開されています!
本のなかでは、クラウドファンディングを利用した資金の集め方まで紹介されていますよ。
少ない耕作面積だけどなんとか収入を増やしたい農家さん、この本を読んで「小ささを武器に稼ぐ農業」に挑戦してみてはどうでしょうか。
6.知識ゼロだけど農業をやってみたい人におすすめの入門書
タイトル:確実に稼げる 週末農業 副業入門
著者 :岡本 恭子
発行日 :2014/5/31
リンク :野菜販売方法.biz ・ 田舎暮らし情報.jp
援農や家庭菜園で農業の経験を積んだ岡本さんが書かれた本です。
この本では、「いきなり会社を辞めて就農するより、まずは副業で農業に慣れてから、本格的に独立しましょう」と勧めています。
おもな内容は、普段いそがしいサラリーマンやOLさんでも気軽に始められるように、ベランダ栽培や市民農園で野菜を育てる方法がとても詳しく紹介されています。
さらに、自分でつくった野菜を販売して収入を得る方法を、5つも紹介しているところがスゴイ!
個人で野菜を売るとき、つい見落としがちな法律やルールについても書かれているので、とてもタメになりますよ。
農業を始めたい人だけでなく、野菜の直接販売をやりたい個人農家さんにとっても貴重な一冊ではないでしょうか。
まとめ
今回は農業の経営手法について書かれた本をまとめてみました。
どれも農業に対する情熱が伝わってきて、おもわず感動する本ばかりです。
きっとあなたの農業経営に役立つと思います。
そして、どの著者の方も書いている共通の内容が一つあります。
それは、やはり作物をきちんと育てることが最も大切であるという事。
農家さんは、毎日の農作業が忙しく、経営業務とのバランスをとるのがたいへんです。
無理のない範囲でチャレンジする事が、収入を増やすことにつながると思います。
私たち農ログも、そんな農家さんを応援していきたいと思います。