ここ最近、インターネットで野菜や果物を販売し、成功した農家さんの話を聞くことが多くなってきました。
本屋さんなどに行くと、そんな農家さんが出した本もよく見かけます。
年商1億円を超える農家さんの本なんかもありますね。
いったいどんなホームページでネット販売を行っているのでしょうか?
今回は、そのような利益を上げている農家さんの成功事例を見てみましょう。
皆さんがネット販売を始める時も、いきなりホームページを作り始めるのではなく、まずは成功農家さんのホームページをしっかり研究してみて下さい。
そうやって成功イメージを持って始めれば、ネット販売が上手くいく確率はグッと高まると思います。
1.ネット販売で成功している農家さんの事例
それでは早速、実際に野菜や果物のインターネット通販で成功している農家さんを、まとめて見ていきましょう。
ここでは4件の事例を紹介します。
事例1.北海道でメロンや野菜を販売している、寺坂農園さん
農ログでも度々紹介している、寺坂農園さんです。
「直販・通販で稼ぐ! 年商1億円農家」という本も出されており、野菜、果物のネット販売や直売で、最も有名な農家さんではないでしょうか。
メロンを中心に北海道の野菜なども販売し、年商は1億円!
ホームページはさすがにしっかりしています。
一目で農園名と作っている農産物が分かり、信頼感が感じられます。
シンプルで分かりやすく、教科書にしたいくらいのホームページだと思います。
事例2.和歌山県で柑橘類を販売している、観音山フルーツガーデンさん
柑橘類のインターネット通販など、直販を中心に行っている、観音山フルーツガーデンさんです。
こちらの農家さんも年商は1億6000万円だそうです。
寺坂農園さんと同様、一目で農園名と、作っている農産物が分かります。
「甘いみかんを作っているんだな」という事がぱっと見で分かりますよね。
事例3.長野県でスイカを販売している村山農園さん
スイカのネット販売を行っている、村山農園さんです。
こちらの農家さんは、年商等は分かりません。
私がスイカをネット通販で買いたいなーと思って、ネットで探している時に偶然見つけた農家さんです。
ですがその時に、良いホームページを作っているな、と感じました。おそらくネット販売でしっかり売れていると思います。
こちらのホームページは、スイカの特徴やおいしさの秘密などが、分かりやすく書かれています。
見ていてスイカが欲しくなるホームページです。
私も買おうと思ったのですが、クレジットカードに対応してなかったので、購入を諦めました。
クレジットカード決済を取り入れれば、もっと売上は上がると思います。
事例4.石川県で野菜を販売している風来さん
「小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a 1200万円」という本を出されている、風来さんです。
無農薬野菜を中心に販売し、夫婦二人30aの畑で売上1200万円、所得(利益)は600万円だそうです。
一目で農園名と、販売している商品が分かります。
こちらのホームページは、特に農家さん自身のこだわり、考えが分かりやすく書かれています。
2.大切なのはしっかり情報発信・アピールすること
ここまで、野菜や果物のネット通販での成功事例を紹介してきました。
皆さんはどのように感じましたか?
特殊な例、特別な世界だと感じましたか?
でも実は、ここまで紹介してきたどの農家さんも、圧倒的なブランド野菜、ブランド果物を作っているわけではありません。
もちろん、どの農家さんもこだわって野菜、果物を作っており、品質はとても良いと思います。
でも日本中に名前が知られているブランド野菜かと言われると、そうではないですよね。
ブランド名で成功したのではなく、
- しっかり良いものを作る
- そのこだわりをホームページで情報発信、アピールする
このようにして、販売を増やしてきたのだと思います。
ですから、「私の作っている野菜、果物はあまり知名度がないから・・・・」といって諦める必要はありません。
むしろ、まだあまり世の中に知られていないのであれば、しっかりと情報発信することで、どんどん新しいお客様とつながっていくことができます。
もちろんネット販売で利益をあげて成功するには、色々な努力が必要です。
しかし、良い農産物を作り、それをしっかりとアピールしていけば、普通の農家さんでもネット販売で成功する可能性は十分ある。
こういう事を成功農園さんは教えてくれているように思います。
3.成功農園のホームページの特徴
それではいったいどんなホームページを作れば良いのでしょうか?
成功農園さんのホームページを見ながら考えてみましょう。
成功した農家さんのホームページを見ていると、多くの共通点がある事に気付きます。
- 一目で農園名と、販売している商品が分かる
- ページ上部にメニューバーがあり、見たいページにすぐにいける
- 野菜、果物のこだわり、特徴をしっかりアピールする
- ホームページ内の随所に、目を引くキャッチコピーがある
等々、他にも多くの共通点があります。
これらをまとめると、
- シンプルで、お客様にとって分かりやすく、安心感のあるデザイン
- 農園紹介や商品ページなど、各ページの内容をしっかりと作りこむ
という事になります。
必要なページについては「売れる農産物ネットショップを作る為に必要な、5つのページとその理由」でも詳細に解説しています。ぜひ確認してみてください。
奇をてらったデザインで目を惹くのではなく、シンプルなデザインで、その内容・作りこみに力を入れる。
考えてみればどんなものにも当てはまる、当たり前に正しいことをホームページでもやっているんですね。
成功農園さんは、日本中で知られるブランド野菜を作っているわけではありません。
訪れた人を一瞬でとりこにするような、魔法のようなホームページを持っているのでもありません。
真面目に良い農産物を作り、それを分かりやすいホームページで、しっかりと情報発信しているのです。
もちろん他にも色々な工夫、努力をされているとは思いますが、基本はこのような当たり前の事の積み重ねだと思います。
まとめ
成功農園さんの事例を見ていくと、その成功が特別なものではないことが分かります。
野菜のネット販売を始めたからといって、すぐにこのような結果が出るわけではありません。
しかし、今回紹介した農家さんたちも、最初は手探りでネット販売を始めたのです。
しっかりと工夫し努力を続ければ、普通の農家さんにも十分成功のチャンスがある事が分かります。
ネット販売は初期投資もあまりかかりません。新しい販路を探している農家さんにとって、検討してみる価値はおおいにあると思います。