ネット販売では、作っている野菜、果物がおいしいというだけでは、なかなか売れません。
現物が見れないネット販売では、その野菜、果物がいかにおいしいか、お客様にアピールする必要があるのです。
それもお客様の気持ちになって、上手にアピールしないといけません。
あなたがせっかくこだわっておいしい農産物を作ったのに、お客様に上手にアピールできず、売れていないとしたら・・・・
とてももったいないですよね。
今回は、野菜、果物の上手な、売れるアピール方法を紹介します。
少し難しそうな言葉も出てきますが、内容は難しくありません。
ぜひ参考にして、売れるネットショップを作るための参考にしてみて下さい。
BEAFの法則でアピールする
いくらボリュームのあるページで野菜、果物をアピールしても、こだわりや写真をひたすら並べるだけでは、お客様の気持ちはなかなか動きません。
農産物のネット販売では、お客様に欲しいと思ってもらえるように、適切な内容をアピールする必要があるのです。
では、いったいどうアピールするのが効果的なのでしょうか。
ネット販売ではBEAF(ビーフ)の法則というアピール方法があります。
BEAFの法則に従ってアピールすることで、お客様に、「あなたの野菜、果物が欲しい!」と思ってもらえるようになります。
BEAFの法則
BEAFの法則とは、(1)Benefit(購入メリット)、(2)Evidence(証拠)、(3)Advantage(競合との違い)、(4)Feature(さまざまな特徴)の頭文字をとったものです。
英語なので少し難しく感じるかもしれませんが、日本語にすると
- Benefit・・・あなたの野菜を購入するメリット
- Evidence・・・あなたの野菜が良い証拠
- Advantage・・・他のネットショップの野菜との違い
- Feature・・・あなたの野菜の詳細情報
これら4つをお客様にアピールしましょう、という事です。
そうすることで、商品ページを読み進めていくうちに、お客様があなたの野菜を欲しいと思えるようにアピールすることができます。
それでは、BEAFの法則の詳細を説明します。
Benefit あなたの野菜を購入するメリット
ネットショップで野菜、果物をアピールする時に、まず最初に掲載すべき内容は、あなたの野菜、果物を購入するメリットです。
実際に食べていることが想像できそうなイメージ写真に、分かりやすい文章をつけてアピールするのが良いでしょう。
ここでのポイントは、あなたの野菜、果物を購入するとどんないい事があるのか、お客様の気持ちになって考えることです。
実際の例を見ながら考えてみましょう。
まず最初にダメな例を紹介します。
パッと見た感じでは問題なさそうに見えます。
しかし、この文章「肥料選びからこだわりました 手間暇かけたこだわり熊本みかん」では、お客様にどんないい事があるか分かりません。
どんないい事があるのかイメージできないので、「このみかんを食べてみたい」と感じるお客様は少ないでしょう。
では次に、良い例を紹介します。
これだと、お客様が見た瞬間に、「甘いみかんを食べられるんだ!」とすぐに分かります。
温かいお茶とみかんで、冬を楽しむイメージが湧きますよね。
お客様は、実際に甘いみかんを食べながらリラックスしている所を想像できるので、「このみかんが欲しい!」と感じてくれます。
野菜、果物をアピールする時は、まずお客様があなたの野菜、果物を購入するメリットを伝えましょう。
Evidence あなたの野菜が良い証拠
最初にあなたの野菜、果物を購入するメリットを書きました。
しかし、お客様はそう簡単にメリットを信じてはくれません。
「本当にそんなにいいものなの?」と不安に思っています。
そこで次に、あなたの野菜、果物が良い証拠を伝えるようにします。
証拠として有効なのが、購入した人から寄せられた感想を公開することです。
ネット販売の場合は、実際の野菜、果物を見ることができません。
その為、既に購入した人の意見はとても重要です。
農産物に限らず、ネット販売でものを買うときに、購入した人の感想を確認する人は多いです。
しっかり感想を集めて、お客様の声としてアピールしましょう。
何かの賞を受賞していたり、テレビや新聞などで紹介された事があれば、それをアピールするのも、農産物が良い証拠として効果的です。
Advantage 他のネットショップの野菜との違い
ここまでで、お客様にあなたの野菜、果物を購入するメリットとその証拠を伝えました。
しかし、競合となる農家さんのネットショップはたくさんあります。もちろんスーパーマーケットも競合です。
「確かにいい野菜だ!でも他にも同じような野菜はあるんじゃないかな?」このようにお客様も考えているでしょう。
そこで次は、多くのネットショップがある中で、なぜあなたの野菜、果物を買うべきなのか、他との違いを伝えます。
例えば、農家さんのこだわりであったり、新鮮さなどです。
「うちの農産物には他と比べてそんなに凄い所があるわけじゃない」と思う農家さんもいるでしょう。
しかし、しっかりと探せば必ず見つかります。
必ずしもナンバー1である必要はないのです。
ここが特徴、こだわりだと思うポイントをアピールする事で、十分他のネットショップとの違いをアピールできます。
Feature あなたの野菜の詳細情報
ここまでで、お客様に、あなたの野菜、果物のメリットとその証拠、競合となる農産物との違いを伝えました。
ここまで読めば、お客様はあなたの野菜、果物を欲しいと感じているはずです。
しかし、お客様は小さな事でも不安があると買ってくれません。安心できる他のネットショップに行ってしまいます。
そこで、最後にお客様の不安を取り除く為に、あなたの野菜の詳細な情報を伝えます。
例えば
- サイズ
- 日持ちする日数
- 注意点
等です。
このような、購入する前にお客様が不安・疑問に感じるかもしれない内容について、しっかり書くことでお客様の不安をなくします。
ここで注意しておくことは、農産物のあまり良くないこともしっかり伝えておくことです。
サイズにバラツキがある、あまり日持ちしない、などです。
良くない事まであらかじめ書くことで、お客様も信頼してくれますし、販売後にクレームになる事も防げます。
購入前の不安を取り除いて、お客様が安心してあなたの野菜、果物を買えるようにしましょう。
以上がBEAFの法則の流れです。
なぜBEAFの法則で、お客様が欲しいと思ってくれるの?
なぜBEAFの法則に従うと、お客様が欲しいと思ってくれるのでしょうか。
それはお客様の気持ちに沿ったアピールができるからです。
例えばみかんであれば
- どんなみかんなの?
→甘いみかんで、温かいお茶と一緒に冬を楽しめます! - 確かに良さそうだけどそれは本当?
→購入した人からの感想を紹介。 - 他にも同じようなみかんはあるのでは?
→熊本の気候が育てたみかんです。肥料作りにもこだわりました! - 買っても大丈夫?
→サイズ、重量、注意点を詳細に説明。
このように、お客様が知りたい事、疑問点にしっかり答えながら商品をアピールできています。
単にひたすらこだわりや写真を並べるだけでは、お客様が本当に知りたいことをアピールできません。
BEAFの法則に従うことで、お客様の気持ちに沿ったアピールができ、「この野菜、果物が欲しい!」と思ってもらえるようになります。
まとめ
農産物のネット販売では、お客様に野菜、果物を欲しいと思ってもらう為に、BEAFの法則を用いてアピールしましょう。
BEAFの法則とは
- Benefit・・・あなたの野菜を購入するメリット
- Evidence・・・あなたの野菜が良い証拠
- Advantage・・・他のネットショップの野菜との違い
- Feature・・・あなたの野菜の詳細情報
これら4つをアピールする事で、お客様の気持ちに沿って商品をアピールできます。
農家さんがせっかくこだわったおいしい農産物を作っているのに、アピールできずに売れないのはもったいないですよね。
BEAFの法則を参考に、野菜、果物をしっかりお客様にアピールし、ネットショップの売り上げをアップさせましょう。