皆さんはメルカリを知っていますか?
メルカリとは、ここ数年すごい勢いで売り上げを伸ばしているフリマアプリです。
最近はメルカリで野菜や果物を販売している農家さんも増えてきました。
今回の記事では、そんなメルカリについて、農家さんの気になる所である、
「メルカリって他のネットショップとはどう違うの?儲かるの?」
といった疑問にお答えします。
また、その上でメルカリをどう活用すればいいのか、おすすめの活用方法も紹介します。
今回の記事を読んで、メルカリを有効活用し、野菜・果物の売上アップに役立ててください。
メルカリとは?
知っている人も多いかもしれませんが、まずはメルカリって一体なんなの?という事について説明します。
メルカリとはインターネット上で、個人同士が好きなものを売り買いできるサービスです。
インターネット上のフリーマーケットというイメージですね。
もともとはスマートフォンのアプリでしたが、現在はパソコンでも自由に売り買いでき、インターネットにさえつながっていれば、誰でもメルカリで物を売り買いできます。
百聞は一見にしかず。
こちらからメルカリのサイトに移動できるので、見たことが無い人は一度見てみてください。
メルカリのロゴマークです
ここ数年はすごい勢いで売上も増えているので、使ったことのある人も多いのではないでしょうか。
そんなメルカリですが、いったい普通のネットショップと何が違うの?といった疑問を持つ農家さんも多いです。
そこで次に、一般のネットショップと比べたときの、メルカリの特徴を紹介します。
メルカリの特徴
とにかく出品が簡単
もともとスマホ用のアプリとしてサービスを行っていたメルカリ。
だからとにかく出品が簡単です。
スマホについているカメラで商品の写真を撮影し、あとは指示に従って価格や商品コメントなどを決めていけば出品できます。
スマホ1台あれば、10分もかからず出品できてしまいます。
他のネット販売は、商品を販売するまでに、ホームページの作成など準備の時間がかかりますが、メルカリは出品したいと思ったら10分で可能。
手軽・簡単に出品できることがメルカリの大きな特徴です。
出品は無料で、売れたときに手数料がかかる
楽天やオリジナルのネットショップでは、出品するのにある程度お金がかかります。
ですが、メルカリは出品自体は無料で、売れたときに売上のいくらかを手数料として支払うシステムです。
手数料は売上金額の10%(2018年3月時点)と高いですが、出品が無料なので手軽に出品できます。
フリーマーケットだから、お得に買いたいお客様が中心
メルカリはインターネット上のフリーマーケットを目指したサービスです。
だからメルカリで買い物をするお客様も、お得に買い物をしたいというお客様が中心です。
ここで実際にメルカリで売られているものを、一般のネットショップと比較してみましょう。
例えば「みかん」の価格を比較してみると
メルカリ
出品者Aさん 5kg(訳有り) 2,000円
出品者Bさん 5kg(訳有り) 1,850円
一般のネットショップ
ショップA 5kg 5,980円
ショップB 5kg 3,500円
比べてみると、メルカリでは、訳有り品や2級品などの販売が多いです。
メルカリ→低価格のお得商品が中心
一般のネットショップ→通常品~こだわりの高価格品が中心
このような差があるといえます。
個人間の売買を想定したシステム
メルカリは個人間の売買を想定して仕組み作り、運営が行われています。
例えば、商品の在庫数を管理するシステムはありませんし、同じ商品を何度も出品しているとペナルティの恐れがある、などです。
なのでたくさんの商品を販売したい時には、システムに使いにくい所があります。
ざっと説明しましたが、メルカリにはこのような特徴があります。
「メルカリの特徴についてはだいたい分かった!でも結局メルカリって儲かるの?」
新しい販路を考える農家さんにとって、やはり最も気になる所だと思います。
では次に、メルカリで利益をあげることができるのか、説明していきたいと思います。
農家さんにとってのメリット・デメリット、メルカリって儲かるの?
まず、農家さんにとってのメルカリのメリットとデメリットをまとめてみます。
メリット
- 出品にお金や手間がかからないので、手軽にリスクなく野菜、果物を販売できる。
- メルカリ自体でお客様を集客してくれる。
デメリット
- こだわりをアピールしにくく、価格勝負になる。
- 販売手数料が高い。
- たくさんの商品を販売するにはシステムが使いにくい
ではこのようなメリット・デメリットを踏まえた上で、果たしてメルカリは儲かるのでしょうか?
メルカリは儲かるのか?
最初に結論から言うと、
訳有り品などをお小遣い稼ぎとして販売するのにはぴったり。
ただし、メルカリだけで大きな収益につなげるのは難しい。
これがメルカリに対する農ログの意見です。
少し詳細に説明します。
メルカリは販売価格が安いとはいっても、農協などに卸すよりは高いですし、売れれば農家さんにとって十分メリットはあります。
また、メルカリ自体が現在も成長しているサービスなので、お客様の数も増えています。
メルカリ内の競争はありますが、お得感のある値段設定であれば、売上数量もある程度見込めると思います。
ただし、お得感・低価格以外のアピールができないので、農産物のブランド化、農園のファンを増やす事につなげにくいです。
また、簡単に出品できる分、他の農家さんとの競争も厳しく、大きく販売を伸ばすのが難しいということもあります。
何より、メルカリの運営自体が、個人同士の小規模な売買を想定して運営しているので、たくさんの農産物を販売するには、システムとして使いにくい部分があります。(商品の在庫という概念がない、など。)
このような理由から、上で書いたように、少量の販売はできるが、メルカリだけで大きな収益につなげるのは難しいというのが現実だと思います。
「じゃあやっぱりメルカリはイマイチなんだ。。。」そう思いましたか?
でももう少し待って下さい。
メルカリを複数の販路の一つとして利用してやれば、十分農家さんの役に立つ販路になるんです。
販路の一つとして利用するのが理想
メルカリは現在も大きく売上が伸びていますし、手軽に訳有り品などを販売するのはとてもやりやすい販路です。
このようなメルカリの特徴を活かして使用すれば、とても役立つ販路になります。
メルカリだけで販売を検討するのではなく、複数の販路の中の一つとしてメルカリを活用する、ということですね。
少し広い目で販路全体を眺めてみると
販路全体で見るとメルカリはこのような位置づけですね。
例えばネット販売を行っている農家さんであれば
ネットショップ
→しっかりとこだわりをアピールして、高品質高価格のものを販売する。
メルカリ
→訳有り品などを低価格でお得感を出して販売する。
このように、それぞれの販路を特徴に応じて使い分けをしてやれば、メルカリのメリットを十分活かすことができます。
特にメルカリは出品に費用がかからず手軽、というメリットがあります。
訳有り品をお小遣いかせぎに手軽に出品するにはぴったりですし、メルカリの運営もそのような使い方を想定しているはずです。
メルカリで大きく収益をあげてやろう!と考えて始めるのではなく、今の収益に少しプラスになればいいなくらいで始めてやれば、メルカリの良さを十分活かすことができます。
ありきたりの結論かもしれませんが、どんな販路もメリットとデメリットがあるので、その販路の特長に合った使い方をする事が大切、という事ですね。
まとめ
最後に簡単にメルカリの特徴をまとめます。
- とにかく出品が簡単
- 出品は無料で、売れたときに手数料がかかる
- フリーマーケットだから、お得に買いたいお客様が中心
- 個人間の売買を想定したシステム
このあたりが通常のネット販売と比べたときのメルカリの特徴です。
メルカリを使うときには、これらの特徴を活かし、
ネットショップ
→しっかりとこだわりをアピールして、高品質高価格のものを販売する。
メルカリ
→訳有り品などを低価格でお得感を出して販売する。
という使い分けが良いでしょう。
メルカリの運営も想定している、訳有り品をお小遣いかせぎに手軽に出品する、という使い方であれば、メルカリはとても便利な販路だと思います。
インターネットのおかげで、農産物も色々な販路ができてきました。
それぞれの販路の特長を上手く活用して、売上アップを狙いましょう!