会社名や、商品名など、名前の大切さは色んなところで言われます。
もちろん、農家さんのネットショップでもそれは同じで、ショップ名や商品名は、ネット販売の成功に関わる重要なポイントです。
しかし、いざ自分で名前をつける時になると、色々なこだわりや思いがあって、意外と失敗してしまうことがあります。(農ログの実体験です。)
今回は、農ログ自身の失敗談を紹介しながら、名前の大切さや、農家さんがネットショップにどのような名前をつけるのが良いのか説明します。
これからネットショップを作ろうと考えている農家さんは、自分のショップ名を考える時に、ぜひ参考にしてみて下さい。
1.農ログの失敗談
実は、農ログは名前のつけ方で一度大失敗をしてしまいました。
何とも恥ずかしい話なのですが、農ログを読んでくれている農家さんにとって反面教師となればと思い、紹介します。
農ログは会社として運営しており、運営会社は「アグリパートナー合同会社」です。
しかし以前は、「アグリパートナー合同会社」ではなく、「プレロガティブパートナーズ合同会社」という名前でした。
プレロガティブパートナーズ合同会社。
分かりにくい名前ですよね。
一度聞いただけでは覚えることはできません。
農家さんと話すたびに、「難しい社名ですね!」と言われてました。
ちゃんと社名を覚えてくれた農家さんはほとんどいないくらいだと思います。
それもそのはずです。難しいですもんね。農業関係の会社だということも分かりません。
最終的には社名ではなく、「山中です。」「原です。」と個人の名前で農家さんと全てのやり取りをするようになっていました。
これではダメだ!と思い、社名変更して、現在の「アグリパートナー合同会社」になったのです。
難しい名前だと、全く覚えてもらえない。そして業務内容がイメージしづらく、話が広がりにくい。
このことを本当に身を持って感じました。
覚えやすく、業務内容に合った名前、これが何より重要だという事が分かりました。
2.名前はネットショップの売上、成功に大きく影響する
「名前なんてどんな名前でも、ものさえ良ければ売れるんだ!」
このように考えている農家さんも多いと思います。
確かに、その農家さんしか作れない、一度食べたら二度と忘れられないほどの感動的な味の野菜、果物であれば、どんな名前であっても大丈夫だと思います。
しかし、そこまで圧倒的な野菜、果物でなければ、名前は大切ですし、ネットショップの売上、成功に大きく影響します。
ではなぜ名前がそこまで重要なのか?その理由を以下に示します。
- ネットショップのイメージを表す
- お客様に覚えてもらう
- お客様に評判を広げてもらう
1.ネットショップのイメージを表す
ネットショップをはじめて訪れるお客様は、ショップ名でお店のイメージを感じます。
あなたも新しい食事屋さんに入るときに、お店の名前を見ると思います。
「割烹 松」
「ジョエル・ロブション」
どちらも、入る前からお店のイメージが想像できますよね。
もし和食が食べたければ、「割烹 松」に入ると思います。
ネットショップのイメージに合った名前をつけることで、そのイメージに合ったお客様に来てもらえるようになります。
2.お客様にネットショップを覚えてもらう
あなたのネットショップで野菜、果物を購入したお客様に、また買い物してもらう為には、まず名前を覚えてもらう必要があります。
「あのインターネットで買ったスイカおいしかったな。でもどのネットショップで買ったか覚えてないや。」こうなってしまっては、せっかく良い野菜、果物を販売しても、リピート販売に結びつきません。
お客様に名前を覚えてもらうことが、リピート販売の為には必須なのです。
3.評判を広げてもらう
あなたの野菜、果物を気に入ったお客様は、周りの友達にもおすすめしてくれます。
その時に、分かりやすく、覚えやすい名前だと、おすすめされた人も買い物がしやすいですよね。
お店の良い評判を広げ、売上、ブランド力をアップするためにも、名前は大切です。
3.良い名前の付け方
ここまでで、名前がネットショップの売上、利益に影響することが分かったと思います。
では農家さんがネットショップを作るとき、どんな名前をつければ良いのでしょうか。
実際にネットショップの名前を考えるとなると、「深い意味を持たせたい。」「かっこいい名前にしたい。」このような気持ちが必ず出てきます。
自分のネットショップです。どうせならこだわりたいという気持ちは、痛いほど分かります。
しかし、実際に名前で失敗した農ログの意見としては、ネットショップの名前をつける時は、まず何よりも、以下の2つを押さえた名前をつけるべきだと思います。
- ネットショップのイメージに合っている
- 分かりやすく、覚えやすい
ネットショップのイメージに合っている
例えば、農ログでも良く紹介している「寺坂農園」さん。
名前を見ただけで、農家さんのネットショップであることが分かります。
飾り気がない分、真面目な雰囲気で、農産物ネットショップのイメージにも合っています。
「農家さんが真面目に作った農産物が食べたい!」そんなお客様にぴったりの名前だと思います。
あなたのネットショップに合ったお客様に来てもらうために、ショップのイメージに合う名前にしましょう。
分かりやすく、覚えやすい
大手のネットショップや、成功農園さんを見ても
「アマゾン」「楽天」「寺坂農園」「風来」
どれも分かりやすく、簡単に覚えられます。
仮にもし、「楽天」が「happy heaven」という、分かりにくく、覚えにくい名前だったならば、今のように大手ショッピングモールになることはなかったでしょう。
お客様にとって、分かりやすく覚えやすい名前をつけるようにしましょう。
どんなにかっこ良く、深い意味のある名前であっても、お客様に覚えてもらえなければ意味がありません。
まずネットショップのイメージに合う、分かりやすく覚えやすい名前であること。
これを第一条件とした上で、自分の思いを反映させた名前を考えていくべきだと思います。
まとめ
農産物ネットショップの名前は、ショップの売上、ネット販売の成功を左右するほど大切なポイントです。
自分のこだわりだけで名前を決めるのではなく、
- ネットショップのイメージに合っている
- 分かりやすく、覚えやすい
この2点を押さえた名前をつけるようにしましょう。
今回は農ログの実際の失敗談も含めての話だったので、名前の大切さがよく分かったのではないでしょうか。
これからネットショップを作る農家さんは、ぜひ参考にして名前をつけてみて下さい。