どれだけ素晴らしいネットショップを作っても、そのサイトを訪れてくれる人が少なければ、当然売上は上がりません。
GoogleやYahooなどの検索結果画面で、上位に表示されれば、多くの人があなたのネットショップを訪れます。野菜・果物のネット販売の売上は大幅にアップするでしょう。
今回は、GoogleやYahooの検索結果で、あなたのネットショップを上位表示させる方法について説明します。
(このような検索上位表示させるテクニックを、「検索エンジン最適化(SEO)」、や「検索対策」と呼びます。)
今回の記事は、やや技術的な内容も入ってくる為、ホームページ初心者の農家さんにとっては、難しい内容も含まれています。
自分で完全に理解できなくても、ホームページを作ってくれた制作会社さんに、「この検索対策を行いたいのですが」と相談してみることをおすすめします。
1.見た人の役に立つサイトを作る
まず最初に、検索結果で上位に表示される為に、最も大事な事をお伝えします。
それは、見た人の役に立つサイトを作る、ということです。
お客様の気持ちになって、サイトを訪れたお客様が満足できる、役に立つサイトを作ることが最重要なのです。
これは、検索順位を決定しているGoogleの目的を考えれば、当然の事です。
Googleの目的は、検索した人にとって、最も役に立つ検索結果を表示することです。
Googleがユーザーのためにしていること
もしGoogleで検索した結果が、役に立たないサイトばかりだったら、Google検索を使う人はいなくなってしまいますよね。
ですから、あなたの作っている野菜や果物について、その良さやこだわりがよく分かり、見た人が満足できるネットショップを作る、という事が、検索順位を上げる為に、最も重要なのです。
まずは、しっかりとネットショップの内容を充実させましょう。
お客様目線でサイトを作って運営していると、「ホームページ見ています」とか「ブログ楽しみにしています」という言葉をいただけることがあります。言われると本当に嬉しいです。良いホームページにしよう、という気持ちになります。
これだけでも、検索順位とは関係なく、頑張って良いサイトを作る価値はあると私は思います。
2.上位表示させたいキーワードを明確にし、サイト内にその言葉を入れる。
先ほど説明したサイトの中身にも、やや関係することですが、これも非常に重要なポイントです。
Googleでどのような言葉(キーワード)で検索された時に、あなたのサイトが表示されて欲しいのかを決めて、その言葉を必ずサイト内(できればページのタイトル)に入れるようにして下さい。
一例を挙げます。
熊本県ですいかを作っている農家さんであれば、
「熊本 すいか 通販」 あるいは 「熊本 すいか 産地直送」
というキーワードで検索された時に、上位に表示される必要があります。
その為には、ページのタイトルに、これらの上位表示されたいキーワードを入れるようにするのです。
つまり、タイトルとしては
「サンプル農園|熊本県から、おいしいすいかを産地直送・通販でお届けします」
等が良いでしょう。
Googleはサイトの内容を判別する時に、タイトルの文章を非常に重要視します。
その為、例に挙げたようなタイトルであれば、このサイトが、熊本県ですいかを産地直送・通販しているサイトである事を、Googleが正しく理解してくれます。
結果として、そのキーワードで検索上位に表示され易くなるのです。
これが「サンプル農園」というだけのタイトルでは、すいかの通販サイトである事がGoogleには理解できません。
当然、すいかという検索結果で、上位に表示されることは難しいでしょう。
キーワードをタイトルに入れることの大事さがよく分かったと思います。
補足.タイトルとは
ホームページは、どのページもタイトルが設定されています。
インターネットでページを開いたときに、タブの部分に表示されているのがページのタイトルです。
ここに表示されているタイトルに、上位表示したいキーワードが入っていない場合は、タイトルの変更をお勧めします。
3.スマホ対応させる
スマホ対応しているサイトの方が、検索結果で上位表示されます。
インターネットをする際の、70%はスマホ経由という調査結果があります。
このような結果を見ると、Googleがスマホ対応しているサイトを優先して上位表示させるのは当然といえます。
スマホに対応したホームページ・ネットショップを作成するようにしましょう。
あなたのネットショップがスマホ対応になっているかを確認する方法として、Googleが提供しているモバイルフレンドリーテストがあります。
アクセスすると、下のような画面が出てくるので、スマホ対応になっているか調べたいサイトのURLを入力し、分析ボタンをクリックします。
スマホ対応になっているサイトであれば、下の画面のように「問題ありません。このページはモバイルフレンドリーです。」と表示されます。
スマホ対応になっていない場合はここでエラーが表示されるので、その場合はサイトを修正する事をお勧めします。
スマホ対応のネットショップにする事は、検索結果の上位表示以外にも、スマホ経由であなたのネットショップを訪れた人が、買い物し易くなるメリットがあります。
野菜・果物のネット販売の売上アップの為に、スマホ対応は必須であるといえます。
4.独自ドメインを使う
共有ドメインよりも、独自ドメインの方が、Googleからの評価が高くなります。
なぜかと言うと、以前、ドメインはホームページの住所だと説明しました。
つまり
- 独自ドメイン→自社ビルで営業している会社
- 共有ドメイン→アパートの一室で営業している会社
という事です。
しっかりと自分だけのドメインを持っている会社の方が当然信用され、Googleの評価は高くなります。
「畑と同じで基礎が大事!ホームページの仕組みと作成に必要なもの」でも、これについて説明しています。
5.パンくずリストを設定する
パンくずリストとは、ページの上部に表示される、現在のページの位置を示したリンクです。
パンくずリストがあれば、今見ているページがサイト内のどの位置にあるのかが分かり、Googleがサイト内の構造を理解し易くなります。
例えば
「HOME > 販売商品一覧 > すいか」
というパンくずリストがあれば、現在のページは、農園で販売している商品の中の、すいかについてのページであることが分かります。
また、パンくずリストは、Googleだけでなく、サイトを訪れたお客様にとっても、現在のページ位置が分かる為、親切です。
是非パンくずリストを設置するようにしましょう。
6.他のサイトからのリンク
他のサイトから、あなたのネットショップへのリンクは、Googleの評価にプラスになります。
これは、多くのサイトからリンクを貼られているサイトは、役に立つサイトである、とGoogleが判断しているからです。
すいかのネットショップであれば、おいしいすいか特集等のブログにリンクを貼ってもらったり、Facebookでシェアされたりと、このようにリンクが増えれば、検索順位にプラスになります。
しかしここで、注意して欲しいことがあります。
Googleは貼られているリンクの数だけを見ているわけではありません。
どのようなサイトからリンクを貼られているのかもチェックしています。
関連性のないサイトからの大量のリンクは、効果があまりないどころか、最悪の場合、Googleから、ペナルティとして検索順位を落とされることさえあります。
他サイトからのリンクは、無理して貼るのではなく、良いネットショップを作り、自然にリンクが貼られるのを待つようにすべきです。
7.サイトを長く存続させる
長く存続しているサイトは、Googleの評価にプラスになります。
5年前から運営しているネットショップと、先月公開されたばかりのネットショップを考えてみて下さい。
やはり、長く運営されている方が信頼感がありますよね。
Googleも同じように判断しており、長く運営されているネットショップの方が、検索順位が上になり易いです。
これは、公開したばかりのネットショップは、検索での上位表示に不利であるともいえます。
「一生懸命作ったネットショップが、公開しても検索で上位に来ない」と嘆かれる農家さんがいらっしゃいます。
上述したように、Googleのシステム上、公開したばかりの頃は検索順位は上がり難いんですね。
しっかり検索対策したネットショップであれば、コツコツと更新し、ショップの内容を充実させていけば、少しずつですが、必ず検索順位は上がっていきます。
公開後の検索順位が低いからといって諦めずに、頑張ることをおすすめします。
更にマニアックな話ですが、実はサイト公開直後はGoogleハネムーンと呼ばれ、上位表示されやすい期間があります。ですがこれも公開後一定期間だけなので、あまり気にせず、しっかりサイトを長く運営していくことが大事です。
8.サイトの内容を充実させる良いブログ記事を追加・更新する
ネットショップの内容を充実させる、良い記事を追加・更新すれば、より訪れた人の役に立つサイトになり、検索順位は上がります。
単に新しい記事を投稿するなど、サイトを更新すること自体は、検索順位に効果はありません。
ネットショップに来た人の満足につながる記事であることが重要です。
すいかを作っている農家さんであれば、
「本日のすいか達の生育状態」あるいは「すいかで作った今日のデザート」
などの記事は、ネットショップを訪れる人の満足度が上がり、サイトの検索順位を上げる効果があるでしょう。
良い内容があれば、積極的にブログを更新するようにしましょう。
9.meta description(メタディスクリプション)を正しく記入する
少し技術的な話になりますが、ホームページには、meta description(メタディスクリプション)というものを記入できます。
メタディスクリプションとは、↓のような、検索結果画面に表示されるサイトの説明文です。
普段、皆さんが検索してサイトを探すとき、この説明文を参考にしていると思います。
分かり易く、興味を引く説明文にすれば、検索結果画面からのクリック率が大きく高まります。
ネットショップで販売している野菜・果物や、アピールポイント等、お客様がクリックしたくなるような文章を記入しましょう。
メタディスクリプションが記入されていない場合は、googleが適当な文章を抜き出して表示してくれます。しかしそれは、あなたのネットショップをクリックしたくなる文章とは限りません。しっかり自分で考えた、お客様がクリックしたくなるような文章を表示させるべきです。
10.まとめ
検索結果で、あなたのネットショップを上位表示させる方法について、紹介しました。
検索結果で上位表示されるようになれば、購入意欲の高いお客様がネットショップを訪れてくれるようになります。
そしてそれは、ネット販売の売上アップに直結します。
今回の記事を参考にして、しっかり検索対策を行いましょう。
今回の内容はやや技術的で難しかったのではないでしょうか?弊社でも無料でご相談を受け付けていますので、疑問点等があれば、お気軽にご連絡下さい。アドバイスや説明をいたします。
補足.検索対策はGoogleだけで良いの?
ここまで、検索対策として、Googleにどうアピールするかだけを書いてきました。
感のいい人は、YahooなどのGoogle以外の検索サイトには対策しなくてもいいの?と思われたかもしれません。
実は、Yahooの検索の中身はGoogleなのです。ですから、Googleに対してちゃんと検索対策をしておけば、自動的にYahooの検索結果にも反映されます。
そして、日本の検索シェアはGoogleとYahooで9割以上を占めています。
ですから、Google向けに検索対策を行っておけば大丈夫なのです。