こんにちは。山中です。
私は、地元香川県三豊市の、町おこしボランティア活動に参加しています。
今回、町おこし活動の研修として、地域づくり団体全国研修交流会熊本大会にお誘いをいただきました。
町おこし活動の勉強の為、熊本県まで行って参りました!
地域づくり団体全国研修交流会熊本大会とは
日本全国の地域づくり団体や行政関係者が集まり、地域づくりの事例を学んだり、参加者同士の交流を目的として、年に1回開かれている研修会です。
今年(平成28年度)は、第34回目の開催となり、熊本県で11月11日~13日までの3日間に渡って開催されました。
(地域づくり団体全国研修交流会熊本大会のホームページ)
ということで、せっかく研修会に行ってきたので、研修の様子を報告します。
このブログを見ている方は、農業関係者の方が多いでしょうから、町おこしだけでなく、農業経営に活かせそうな内容についても紹介します。
1日目:熊本市川尻地区の町おこし事例
2泊3日の研修会という事で、ワクワクしながら熊本駅に到着!
1日目は熊本市の川尻地区のまちづくり事例を視察、勉強しました。
川尻地区とは、熊本市の南区にあり、鎌倉時代から河口の港町として栄えた、歴史ある地域です。
瑞鷹酒造さんの酒蔵をリフォームした研修部屋。
開懐世利六菓匠(かわせりろっかしょう)という和菓子職人グループを作って、和菓子で町おこしを行っているそうです。
この開懐世利六菓匠ですが、小さな町の和菓子屋さんが集まって頑張っており、なんとサントリー地域文化賞を受賞されています。すごいです!
開懐世利六菓匠さんからの話で、特に印象に残った内容を紹介します。
開懐世利六菓匠さんは毎年、「和菓子とのふれあい工房」というイベントで、和菓子を作っている過程を来場者に見せているそうなのですが、この和菓子を作っている過程が、大好評だそうです。
これって、農家さんのネット販売でも同じなんじゃないかなと思いました。
農家さん本人は当たり前だと思っている農作業が、購入する人からすれば、新鮮でとても価値がある、こんな事があると思います。
現在の自分たちのホームページ作成の方向性(農家さん本人のこだわりをアピールし、農産物のブランド力を上げる)は間違えてはいない、と思いました。
今後のホームページ作成の勉強になりました。
今まで以上に、農産物を作る過程や農家さんにスポットライトを当てていこうと思います。
夕食は、五郎八(いろは)で、懇親会でした。
そして、熊本といえば、馬刺しです。
これがめちゃくちゃ旨い!
さらに馬のレバ刺しも食べられます。
これもめちゃくちゃ旨い!
おいしすぎて写真は撮り忘れました。
牛のレバ刺しが食べられなくなって嘆いている皆様は、是非熊本に行って馬のレバ刺しをいただきましょう。
2日目:熊本市水前寺地区の町おこし事例
2日目は水前寺活性化プロジェクトチームの町おこし事例を勉強しました。
まずは、有名な水前寺成趣園を散策します。
水前寺公園の風景。素晴らしい風景でした。
古今伝授の間でお茶もいただきました。
そして、水前寺活性化プロジェクトチームのお話を伺います。
水前寺の活性化プロジェクトでは、伝統文化の継承と、地域を愛する人材の育成を重視しており、その一つとして、子供達が日本舞踊を学び、色々なイベントで舞を披露しているそうです。(舞踊団 花童)
舞を披露してもらいました。本格的な日本舞踊です。
続いて、熊本市の新町地区のまちづくり事例を勉強しました。
新町地区は熊本城の城下町で、料亭が多い地区ということがあり、料亭で昼食をとりながら説明を受けました。
料亭 喜楽さんで食事。料理も内装も素晴らしかったです。
そして、被災した熊本城を見学しました。
崩れた石垣です。
書いていませんが、ここまでの研修でも、町を歩いていると、地震の被害で倒壊したり、住めなくなった家がいくつもありました。
テレビのニュースなどでは、もう熊本の震災についての報道はあまりありません。
しかし現実として、熊本の復興はまだこれからである事がはっきりと分かりました。
世間の注目が少なくなっている今だからこそ、熊本の復興の応援をしたい、と思いました。
そして何より感動したのは、復興の忙しい最中でも、熊本県の地域づくり団体の方々が、精一杯研修会の対応をして下さった事です。
自分たちがたいへんな時でも、笑顔で他人を気遣える、そんな人たちと話していると、逆にこちらの方が勇気付けられ、元気をもらった気がします。
熊本県外にいる自分に何ができるんだろうか。
寄付。
仕事を頑張って、また熊本に観光に来る。
熊本のお客様からの仕事に全力を注いで、熊本の農家さんの収益に貢献する。(熊本に限らず全てのお客様の仕事に全力ですが。)
色々なことが思い浮かびました。
しかし、とにかく、熊本の復興を全力で応援する、という事を強く心に決めました。
3日目:山鹿市にて研修全体の総括会合
3日目は山鹿市で、今回の地域づくり団体全国研修交流会の、総括会合でした。
場所は、国指定の重要文化財である、八千代座で行われました。
八千代座の外観。明治43年(1910)に建設された芝居小屋です。
内部も歴史ある佇まいで素晴らしい。
熊本県内の様々な町おこし事例の紹介を受けました。
こちらでは、山鹿の灯籠踊りを披露してもらいました。
幻想的で本当に素晴らしかったです。
最後に山鹿温泉さくら湯に寄り道しました。
九州最大級の木造温泉で雰囲気もいいです。
お風呂 さくら湯公式HPより抜粋
さくら湯は泉質が最高で、入っている時はぬるぬるした感じで、出て乾くとつるつるになります!
山鹿市を訪れた方は是非行くことをおすすめします。
研修会を終えて
以上で、研修会は終了です。
途中からはほぼ観光記事のようになってしまいました。
町おこし事例の話もいっぱい聞けて勉強になりました。しかし何よりも、熊本の魅力に感動し、熊本が大好きになる研修会でした。
そして、香川県に帰ってきて、数日経った日、研修会の時に対応して下さった熊本の町おこし団体の方から、お礼の絵ハガキが届けられました。
楽しかった研修会を思い出すと共に、その気遣いに心から感動しました。
また必ず熊本に行くと、心に決めました。
謝辞
震災後の忙しい中、最大限の対応をして下さった、熊本県の地域づくり団体の方々に、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。