
農家さんがネット販売でたくさんのお客様にリピート購入してもらうには、ダイレクトメールが効果的だと、以前の記事で紹介しました。
ダイレクトメールとは、お客様に届ける「ちらし」のことでしたね。
ダイレクトメールを読んだお客様は、あなたのネットショップを思い出し、今年も買おうかなと思ってくれます。
(参考記事「野菜ネット販売のリピート購入が増える!ダイレクトメールの送り方」)
実は、ダイレクトメールの使い方はそれだけではありません。
注文方法を載せておくことで、ダイレクトメールから直接注文をもらうことも出来るんです。
これはリピート販売アップにとても効果的です。
今回はダイレクトメールから直接注文をもらう方法を紹介するので、ぜひ実践してみて下さい。
ダイレクトメールから直接注文をもらうメリット
お客様がダイレクトメールを見てあなたの農産物を注文しようとした時、注文方法について何も書いてなかったらどうでしょうか?
わざわざ自分であなたのネットショップを探して注文しないといけません。
これでは、少し面倒ですよね。
あとで注文しようとして、そのまま忘れたり、途中で購入をやめてしまうかもしれません。
そこで、ダイレクトメールでは、直接商品の注文ができるようにしておくのがおすすめです。
直接注文をもらうことができれば、ダイレクトメールからの売上は間違いなく上がります。
ダイレクトメールで使える注文方法はいくつかあるので、これからそれぞれのやり方を説明していきます。
どんな注文方法があるのか?
ダイレクトメールでよく使われる注文方法は、だいたい次の5つです。
- 電話注文
- FAX注文
- インターネット(ホームページ)
- 注文ハガキ
- 注文書と返信封筒
新聞の折り込みチラシや、通販ではおなじみの注文方法だと思います。
では、これら5つの注文方法について、詳しく説明していきます。
電話注文
お客様に電話で直接注文してもらう方法です。
お客様は注文書を書いたり、パソコンを操作したりする必要がないので、「商品が欲しい!」と思ったときすぐ注文できます。
それに商品について分からない事があれば、注文のついでに尋ねることも出来て、わりと便利な注文方法です。
ただし、、、
個人農家さんの場合、収穫時期は一日中ずっと圃場で農作業をしていて、なかなか電話に出られませんよね。ムリして電話にでても、事故のもとになり危ないです。
(農ログメンバーの原も、田んぼで携帯電話をポチャンと落としたことがあります。。。)
このような理由から、個人農家さんにとって電話注文を取り入れるのは難しいかもしれません。
もし家族のなかに電話当番をできる人がいれば、取り入れてみれば良いと思います。
電話注文の注意点
もし電話注文をするとなったら、どんな事に気を付ければいいのでしょうか?
まず、お客様に聞かないといけないのは、
- お名前
- 住所
- 連絡先
- 注文する商品
- 支払い方法
これら5つの項目です。
これだけ確認しておけば、商品を発送できます。
(住所や連絡先は、あとで顧客リストを見ればわかるのですが、念のため確認しておきましょう。)
慣れてきたら、
「配達の希望時間はありますか?」
「商品の発送準備ができたら、到着予定日を連絡しましょうか?」
など、お客様が注文しやすくなるように工夫してみるのも良いでしょう。
きっとお客様の満足度もアップします。
メモを準備しておく
注文を受け付ける準備として、電話器の隣にはメモを置いておきましょう。
お客様から聞いた内容を忘れてはたいへんです。
おすすめは、このあとFAX注文のところで紹介する「注文書」をメモ帳代わりにする方法。
電話での内容をそのまま記入していけば、注文書の完成です。
聞き漏らしもありませんし、あとで整理するのも楽です。
FAX注文
FAX送信用の注文書に記入してもらい、それをFAXで送信してもらう方法です。
注文書はダイレクトメールに同封しておきます。
FAX注文のメリットは、24時間、受け付けられる点です。
昼間、農作業が忙しい農家さんでもFAX注文なら大丈夫です。
もし自宅にFAX機があれば、FAX注文をやってみましょう。
ちなみに注文書はこんな感じ↓
(このサンプルは、あとで紹介する「返信封筒を使う注文書」と兼用してます)
電話注文の際のメモにもこの注文書を使うのがおすすめです。注文書を見ながら電話注文を受けることで聞きもらしも防げます。
注文書の内容
注文書に記入する内容は、電話注文とまったく同じです。
- お名前
- 住所
- 連絡先
- 注文する商品
- 支払い方法
基本的には、これだけ分かれば商品を発送できます。
この他に、お客様が贈答用で送りたい場合も想定して、
- 贈答先のお名前
- 贈答先の住所
これらの記入枠もいっしょに書いておくと良いでしょう。
インターネット注文
農家さんの運営するネットショップで注文してもらう方法です。
そもそもダイレクトメールは、一度ネットショップで購入してくれたお客様に送っています。
なので、リピート購入もネットショップから注文してくれるお客様が多いと思います。
ダイレクトメールへの載せ方
ダイレクトメールにインターネット注文を載せるには、少しポイントがあるので紹介します。
サンプルを表示する↓ので、この中の「インターネット注文」のところを見てください。
このように、インターネットで検索するように書いておくのがおすすめです。
ホームページのURL(例:http://nikoniko_farm.com)を書いていても、入力がめんどうなのでホームページに来てくれる人はあまりいません。
あなたのネットショップが、検索結果で上位に表示されるキーワードを記載しておきましょう。
また、最近ではスマートフォンの利用も増えているので、サンプルのように「QRコード」を載せるのも良いでしょう。
QRコードがあれば、スマートフォンのカメラをかざすだけで、ホームページに来ることができます。
お客様になるべく手間をとらせないのが、購入率をあげるポイントです。
最近はスマートフォンからの注文も多いです。ネットショップをつくろうと考えている農家さんは、スマホ対応のネットショップにしておく事をおすすめします。
注文ハガキ
ダイレクトメールにハガキを同封しておき、それに注文内容を記入して送ってもらう方法です。
通販では定番の注文方法です。
農家さんが用意するとしたら、このような内容になります↓
注文ハガキの内容は、さきほど紹介したFAX用の注文書とほとんど同じです。
ただ、ハガキは記入できるスペースが狭いので、うまく工夫して作らないといけません。
商品のリストが多く、納まりきらない場合もあるともいます。
内容が納まりきらないときは、あとで紹介する「注文書と返信封筒」にしてみましょう。
料金受取人払いがおすすめ
注文ハガキには、あらかじめ切手を貼っておく必要があります。
しかし、切手だとダイレクトメールの数が増えると、コストもかさんできます。
ダイレクトメールを100通送ったとしても、注文ハガキを使って注文するお客様はごく少ないかもしれません。
そこで、「料金受取人払い」を使用するのががおすすめです。
「料金受取人払い」は、実際に送られたハガキの分だけ、郵便料金を払えばよいというサービスです。
(詳しいやり方は、こちらの記事を参考「アンケートはがきのコストを安くする方法!料金受取人払のやり方」)
注文書と返信封筒
ダイレクトメールに「注文書」と「返信封筒」を入れておいて、それをポストに投函してもらう方法です。
ハガキではなく注文書にすることで、よりたくさんの内容が書けます。
注文書はFAX送信用の注文書と兼用できるので、新しく作る必要はありません。
また、返信封筒のほうですが、「長形40号(90 × 225)」のサイズがおすすめ。
こんな長細い封筒です↓
(A4の注文書がちょうど四つ折りで入ります)
この返信封筒自体も、ダイレクトメールの封筒(長形3号 120 × 235)の中に納まるので、最適なサイズです。
ホームセンターなどで売っているので、使ってみてください。
また、注文ハガキと同じく、返信封筒も「料金受取人払い」がおすすめです。
封筒の郵便料金はハガキより高い(2017年6月現在25g以内で82円)ので、よりコスト削減になると思います。
支払い方法について
農家さんがネットショップをやる場合には、次の4つの決済方法がメインです。
(詳しくはコチラの記事を参考「ネット販売の支払い方法はどうすべき?農家さんが導入すべき決済」)
- 銀行振込
- 代金引換
- クレジットカード払い
- コンビニ払い
ダイレクトメールで注文してもらう場合も、これらの支払い方法を使えます。
ただ、ひとつだけ注意しておくことがあります。
それはクレジットカード払いについてです。
クレジットカード払いをしてもらうのは、インターネットからの注文だけにしておきましょう。
というのも、お客様のカード情報をFAXやハガキで教えてもらうのは、盗聴や漏えいの恐れがあり、セキュリティー上危ないからです。
このあたりには気を付けてください。
参考として、ダイレクトメールの注文方法とそれに使える決済方法をまとめておきます。
※コンビニ払いについて
「ペーパーレス方式」は、インターネット以外からの注文では難しいです。
「払込み票方式」なら、どの注文方法でも対応できますが、後払いになります。
まとめ
今回は、ダイレクトメールで直接注文をもらう方法を紹介しました。
もう一度おさらいしておくと、代表的な注文方法は次の5つになります。
- 電話
- FAX
- インターネット(ホームページ)
- 注文ハガキ
- 注文書と返信封筒
これらの注文方法をダイレクトメールに載せておけば、リピート購入率をあげるのに役立ちます。
ただし農家さんによっては、「農作業が忙しくて電話対応できない」、「FAX機を持っていない」など、取り入れるのが難しい注文方法もあると思います。
そんな場合は、無理して全ての注文方法に対応する必要はありません。
できる範囲でいいので、注文方法を分かりやすく載せておけば、それだけダイレクトメールへの反応も良くなります。
せっかくダイレクトメールで農家さんの野菜、果物をアピールするのです。最大限リピート販売につなげましょう。
今回紹介したような注文書やハガキですが、「これらを全て自分で準備するなんてとてもできない!」という農家さんも多いです。
農ログのネットショップ作成サービスは、ネットショップを作成するだけでなく、今回紹介したダイレクトメールの注文書など、農家さんがネット販売で利益をあげるのに必要なものを全て作成し、お渡しします。
農作業が忙しくてダイレクトメールまで手がまわらない、という農家さんも安心してお問い合わせ下さい。