売れるネットショップのデザインってどのようなものだと思いますか?
かっこいいデザイン?それとも分かり易いデザイン?
実は、売れるデザインのパターンは、ある程度決まっています。
人が野菜・果物の購入を決める時に必要な情報やページ構成は、どの人にとってもだいたい同じです。
つまり、売れるデザインのパターンに従って作れば、ネットショップの売り上げをアップできるという事です。
今回は、野菜・果物のネットショップで最も売上に直結する、「商品販売ページ」について、実際のサンプルページ付きで紹介します。
商品販売ページの内容については、「売れる農産物ネットショップを作る為に必要な、5つのページとその理由」で説明しているので、読んでみて下さい。
1.売れる商品販売ページのデザイン
これから、売れるデザインについて具体的に説明していきます。
しかし、まず最も大事なことは、販売する野菜・果物が良いものである事です。良くないものをデザインで売っても、長続きはしませんし、大切な信用を失ってしまいます。
野菜・果物を販売した農家さんと、購入したお客様の、どちらもが幸せになれる、そんな関係が理想だと私達は考えています。
ホームページの中で、最も売上に直結しているページは商品販売ページです。
このページでしっかりとあなたの野菜・果物をアピールできれば、ページを訪れた人は、喜んで購入してくれます。
逆に、もし他のページが素晴らしくても、最後に商品を購入するページである、商品販売ページが良くなければ、せっかくのお客様を逃してしまうことになります。
このように、売上アップに重要な商品販売ページですが、売れるデザインのパターンはある程度決まっています。
それでは早速、売れる商品販売ページのデザイン、構成を下図に示します。
- キャッチコピー
- 目を引くイメージ写真
- 購入ボタン
- 野菜・果物の特徴、農家さんのこだわりの説明
- お客様の声
- 商品の注意点
- 商品の詳細情報
- 追伸
もしこれらの内容が不十分なまま、ページの外見だけをオシャレにしたり、派手にしたりしても、大きな売上アップは難しいでしょう。
ネットショップも野菜や果物と同じで、最も大切なことは内容(味)です。
お客様の求める内容を正しくページに盛り込むことが、売り上げ増加につながります。
それでは、これらの構成・デザインに従った、商品販売ページのサンプルを示します。
シンプルなページですが、下図(クリックで全体図)に示すように、必要な内容を盛り込んだデザインです。
このようなページであれば、お客様に商品の魅力が上手く伝わり、売上アップにつながります。
では、デザインの中身について順番に説明していきます。
2.キャッチコピー
キャッチコピーは、売れるページを作る為に、最も重要です。
現代広告の父と呼ばれる、デイヴィッド・オグルヴィの言葉で
「ヘッドライン(キャッチコピー)を変えただけで、売り上げが10倍も違ってくることもある」
という言葉があります。
お客様がそのページを読み進めるかどうかは、キャッチコピーでほぼ決まります。
その為、キャッチコピーは大きく見易いサイズで、最初に目にとまる場所に載せましょう。
また、キャッチコピーの目的は、下の二つです。
- お客様にとってどんな良い事があるのかが分かる
- お客様が先を読み進めたくなる
しっかりと考えて、これらの目的を達成できるキャッチコピーを作るようにしましょう。
良いキャッチコピーを掲載すれば、それだけで売上はアップします。
キャッチコピーの作り方は「野菜・果物の魅力が正しく伝わるキャッチコピーの作り方」で説明しているので、参考にしてみて下さい。
3.目を引く写真
写真は、野菜や果物を、直接画像でアピールできる為、ネットショップを訪れる人の印象を大きく左右します。
キャッチコピー同様、最初に目にとまる場所に、大きく載せるようにしましょう。
また、この写真の目的は、商品の良さをアピールする事です。いわゆる”イメージ写真”というものですね。
ですから、商品やキャッチコピーのイメージに合った写真である事が大切です。
今回のサンプルページでは
”上品な甘さで、ちょっと贅沢なみかん”としてアピールする為、写真もそのようなイメージのものを載せました。
あなたの野菜・果物のアピールポイントに合わない写真では、せっかくの野菜・果物の良さが伝わりません。
アピールポイントに合った写真を載せるようにしましょう。
4.購入ボタン
お客様が商品を購入するときにクリックするボタンです。
購入ボタンを作るときのポイントは下の二つです。
- 大きく、目立つデザインにする
- ページ上部と下部の2箇所に設置する
大きく、目立つデザインにする
購入ボタンをお客様の目に付き易いデザインにしただけで、売上が増える事もあります。
大きく目立つデザインにしましょう。
ページ上部と下部の2箇所に設置する
たまに、ページの最後にしか購入ボタンを設置していないネットショップがあります。
しかし、ページを最後まで見ずに購入するお客様もいます。
また、ページを最後までスクロールしないと購入できないのでは、リピート購入のお客様にとって不便です。
ページ上部と、商品説明が終わったページ下部の2箇所に、購入ボタンを設置するようにしましょう。
5.野菜・果物の特徴、農家さんのこだわりの説明
ここを読んでくれるお客様は、キャッチコピーや写真を見て、あなたの野菜・果物に興味を持った人です。
しっかりアピールできれば、購入してくれる可能性は高いでしょう。
ここでは、文章と写真を使って、野菜・果物の売りやこだわりを、分かり易く説明することが大切です。
既にあなたの野菜・果物に興味を持ってくれているのですから、お客様が知りたいのは、どんな商品で、どこが良いのか、ということです。
分かり易く、ストレートに野菜・果物の売りやこだわりをアピールしましょう。
6.お客様の声
野菜・果物のネット販売の場合、サイト上では分からない、「味」や「新鮮さ」が重要です。
このような情報については、実際に野菜・果物を食べた人からの「おいしかった!」という感想は、信頼感があります。
また、出来れば、感想を教えてくれた人の実名があると、より信頼感が増します。
感想を下さったお客様に許可をもらった上で、名前と共に感想を掲載しましょう。
お客様からの許可は、感想をいただくアンケートに記入してもらうようにすればスムーズです。「ネット販売で成功している農家さんが実践している、商品同梱アンケートの作り方」を参考にしてみて下さい。
7.商品の注意点
”野菜・果物の特徴、農家さんのこだわりの説明”の所で、農産物のアピールポイントを伝えました。
ここでは逆に、野菜・果物の注意点、あまり良くない所をお客様に伝えます。
この理由は、下の2つがあります。
- 正直に良くない所も伝えることで、信頼感につながる
- 販売後のクレームを防ぐ
正直に良くない所も伝えることで、信頼感につながる
正直に良くない所まで伝えることで、お客様は信頼感を持ってくれます。
野菜・果物のネット販売では、リピート販売が大切ですが、その為には、お客様との信頼関係が必要不可欠です。
真摯に、正直な商売をすることで、お客様と信頼感が生まれ、リピート販売につながっていきます。
販売後のクレームを防ぐ
販売後にクレームとなる恐れがある内容をあらかじめ説明しておく事で、クレームを防止できます。
もちろん、野菜・果物に根本的な問題がある場合は、まず問題を解決すべきです。
そうではなく、「賞味期限が短い」「無農薬の為、見た目が良くない」など、商品の特性上の問題点、注意点については、ここで説明することで、クレームを防止できます。
クレームになってしまうと、商品の再配送やお詫び等、たいへんですよね。
そうならないように、正直に野菜・果物の注意点、良くない所を伝えるようにしましょう。
8.商品の詳細情報
商品の詳細情報では、お客様が商品を購入するときに、必要な情報を分かり易く説明します。
具体的には
- 商品の全体写真
- 商品名
- 価格
- 重量・個数
- 送料
- もし収穫前であれば、収穫開始日
などです。
ここでは、商品をアピールする必要はありません。
お客様が、購入する時に疑問や不安を感じないように、知りたいと思う情報を載せるようにしましょう。
一つでも疑問を感じてしまったら、せっかく欲しいと思っていたのに、購入を辞めてしまいます。
お客様が購入するまでの障壁を取り去るようにしてください。
商品の詳細説明まで終われば、最後に、購入ボタンを載せるようにしましょう。ここでも、上で書いたように、大きく、目立つ購入ボタンにすると良いです。
9.追伸
ここまでで、一通りの商品紹介は終了ですが、最後に追伸を書きます。
追伸を書く理由は、ネットショップを訪れる人の中には、ページの内容を読まずに、一番下までスクロールする人がいるからです。
そこで、追伸に簡単に商品のアピールポイントを書いて、ページの中身を読んでいない人に、商品の良さを伝えます。
また、最後までページを読んでくれた人も追伸を見るでしょうから、最後まで読んでくれてありがとう、という感謝の気持ちも伝えます。
少し難しいですが、無理に商品をアピールするのではなく、自分の本音の言葉で、商品のいい所と、感謝の気持ちを書くと良いでしょう。
また、農家さん本人の写真を掲載すれば、アピールと感謝、どちらの面でも良い追伸になります。
写真付きで、自分の言葉を伝えるようにしましょう。
サンプルサイトの追伸の写真は、弊社社員の原の写真です。ご協力させていただいている農家さんの畑で、蜜柑をもらって、喜んでいるところです。もちろんこの後、摘みたてのみかんをおいしくいただきました。ありがとうございました。
まとめ
最後にもう一度、売れる商品販売ページに必要な内容を示します。
- キャッチコピー
- 目を引くイメージ写真
- 購入ボタン
- 野菜・果物の特徴、農家さんのこだわりの説明
- お客様の声
- 商品の注意点
- 商品の詳細情報
- 追伸
これらの内容を押さえたデザインのページを作りましょう。
また、繰り返しになりますが、まず最も大事なことは、販売する野菜・果物が良いものである事です。
農家さんが一生懸命作った野菜・果物であれば、今回のデザインを実践し、正しくお客様にアピールする事で、自然に売上は上がり、お客様にも喜んでもらえます。
野菜・果物を販売した農家さんと、購入したお客様の、どちらもが幸せになれるネットショップを作っていきましょう。
ネットショップ全体も含めた構成・デザインは、農ログが作っているネットショップのデモサイトも参考にしてみてください。